三津寺
  • 20231126
  • 三津寺改築公開
  • 2020年1月より解体が始まった三津寺の大改築工事ですが約4年の時を経て、2023年11月26日に完成いたしました。
  • 現在、ウェブサイトリニューアル準備中です。

改築について

rebuilding

三津寺が新しくなります

三津寺

2020年1月より解体が始まった
三津寺の大改築工事ですが約4年の時を経て、
いよいよ2023年11月26日に完成いたします。

本プロジェクトがスタートする前、三津寺は昭和8年に立てられた鉄筋庫裡の老朽化と如何にして文化5年(1808年)の江戸期に建てられた大阪市内では珍しい第二次世界大戦の戦果を免れた木造本堂を次の100年につなげるかということに頭を悩ませておりました。

特に本堂は、堂内天井に描かれた100を超える色とりどりの花卉(かき)図や、漆や金箔・色絵で彩られた柱や彫刻など、豪華絢爛な江戸美術の荘厳が残っており、その維持に大変費用がかかるのですがいつまでも檀信徒の皆様への寄進のみに頼る時代でもないと感じておりました。

そんな中、東京建物株式会社様とご縁をいただき、今回の三津寺大改築プロジェクトはスタートしました。新しい建物は東京建物様のノウハウをお借りすることで、お寺としての役割をしっかりと残しながらも、余ったスペースをうまく活用して本堂の維持管理費用を捻出するだけでなく、施工いただく大成建設株式会社様の知恵と技術により、既存の本堂をほぼそのままの状態で次の世代に残します。

さらに、「光り輝く」という仏教とも親和性の高いコンセプトをお持ちの株式会社 カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント様の素晴らしいホテルがテナントとして加わってくださったことにより、今後の三津寺の活動としても大きな可能性が生まれてきております。今回の改築工事を機に三津寺の境内は御堂筋側からのアプローチを設けます。偶然にも御堂筋も歩道が広がり滞在空間としての価値を高めようとしており、三津寺としましても、地域とお寺、ホテルを繋ぐ境内に足を踏み入れた方々が、少しでも仏教文化や美術・歴史を体感し、信仰心を持つことで、心豊かに生きられますよう、様々な取り組みをおこなっていきたいと考えております。

三津寺とは?

三津寺

七宝山 大福院 三津寺(しっぽうざん だいふくいん みつてら)は、応神天皇を葬り奉った御墓所として、奈良時代の名僧・行基菩薩が楠を植えたのを始まりとし、のちに聖武天皇の勅命によって天平16年(744年)に行基菩薩が十一面観世音菩薩を安置した本堂を創建したことをもって開山とされています。また、七宝山という山号は、小松宮さまがお寺をご訪問された際に下賜されたものであります。

現在の本堂は、徳川時代末期 文化5年(1808年)に再建された建物であり、本尊の十一面観世音菩薩が中央に、脇には薬師如来・弘法大師が安置されています。この本堂は、昭和20年のB29による大空襲によって大阪市内が一面焼け野原と化したにもかかわらず、本尊の加護厚く、被弾はおろか、類焼さえも免れました。

三津寺の南東約徒歩5分の千日前には、松林庵(三津寺千日前墓地)があります。ここには、道頓堀を開削したとされる安井道頓や、浄瑠璃「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)で有名な三勝・半七の供養塔など、船場の著名商人や上方芸人の墓碑が数多く祀られていて、年中香煙の絶える間がありません。

三津寺筋というと大阪ミナミを代表する日本有数の歓楽街ですが、その中にあって別世界のような幽玄さ・閑静さを感じさせる三津寺は、「ミナミの観音さん」「みってらさん」の愛称で都会に住む人々に親しまれております。

ご挨拶

三津寺の御本尊は「十一面観世音菩薩」です。
「十一面観世音菩薩」は、あらゆる災難困難から人々を救うという請願を持っている仏様で十一の顔が頭の周りについており360度我々が何処にいても見守って頂けると言われています。
逆に考えれば、皆様が十一面観世音菩薩の慈悲のお導きによりこのホームページにたどり着いたと言えるかもしれません。
真言密教では、仏様との出会いによって得る功徳を5色にたとえています。
5色とは、

  • 青色(しょうしき)悪しきものを抑えること
  • 黄色(おうしき)自分を失わず幸福ををもたらす
  • 赤色(しゃくしき)慈愛の心で友情良縁をもたらす
  • 黒色(こくしき)迷いがなくなり
    進むべき道が開かれる心境
  • 白色(びゃくしき)困難災難を克服する

三津寺のホームページにたどり着いた皆様は、本尊「十一面観世音菩薩」と5色の糸で結ばれたと考えます。どうぞ、三津寺落慶特別参拝にご参加いただき、5色のこころを体得していただければと思います。

三津寺住職 加賀哲郎

三津寺

落慶特別参拝

Special Worship

落慶特別参拝

この度の改築落慶に伴い、新しく生まれ変わった三津寺の全貌を一足先にご覧いただける特別参拝を実施します!
三つの特別が詰まった三津寺の特別参拝。
皆様、是非ともお越しください。

  • ※ご家族と一緒にお越しになられる大学生以下のお子様は無料でご参拝いただけます(お土産はつきません)どうぞ、ご家族皆様でお越しください。

三つの特別

  1. 特別1

    本堂内陣

    普段では入ることのできない本堂内陣で、改築により新たに設置した美術館照明に照らされた数多くの仏様を細部までご覧いただけます。

  2. 特別2

    軸

    仁和寺や高野山、泉涌寺の住職を務められ書や山水画に長けた泉智等猊下が晩年三津寺の住職を務めた際に描き残された数多くの軸をご覧いただける特別展覧を実施します。

  3. 特別3

    茶室

    カジュアルなお茶席や福岡伸一先生の講演、音楽ライブなど、これからの三津寺が行っていきたい取り組みに触れることができるイベントも盛り沢山。

おまけ

参拝いただける皆様にはたくさんの想いを込めたお土産を用意しております。

  • ?

    山門の古材を活用した

    数珠玉ストラップ

  • JOEさんとの夢のコラボ

    菩提おこし

  • 拭けば拭くほど福招く

    ふくふく手ぬぐい

  • 三津寺のこれまでとこれからをまとめた

    落慶記念誌「ME」

※終了しました。

仏様との御縁結び

三津寺結縁灌頂

Kechien-Kanjo

結縁灌頂とは仏様とのご縁を結び(結縁)頭頂に智慧の水を注ぐ(灌頂)密教の神秘的な儀式です。
受ける方の心に本来そなわる仏様の心「菩提心」や智慧を開く大切な儀式として密教の生まれたインドから中国を経て日本に至るまで脈々と受け継がれてきました。三津寺でも昔は結縁灌頂が行われており、本堂にならぶ九躰の多種多様な仏様と、多くの方々が出会い、ご縁を結んで参りました。そこで、今回の改築落慶に合わせて、三津寺結縁灌頂の儀式を復活いたします。宗派を問わずどなた様にも御参加いただき、縁ある三津寺の仏様を見つけていただければ幸いです。

  • ※結縁灌頂一座目、二座目のいずれに参加するかを決めてご予約ください。
  • ※結縁灌頂参加の方には結縁お守りを授与いたします。落慶特別参拝のお土産はありませんのでご了承ください。
  • ※本堂にて結縁灌頂を行うため、本堂内の参拝はできません。
    本堂の参拝をご希望の方は別途、特別参拝のチケットをお求めください。

※終了しました。

三津寺落慶特別参拝

スケジュール

Schedule

関係者のみ

11/26

落慶法要

落慶法要

三津寺の改築を祝う落慶法要を行います。楽人、稚児、吹螺師、僧侶が御堂筋を練り歩いた後、三津寺本堂にてご本尊様に改築を報告するお勤めを行います。

一般公開

11/27

落慶特別参拝

落慶特別参拝

  • 14:00–18:00
  • 3,000円
  • 14:30–15:00 本堂解説
  • 15:30–16:00 仏画展示解説
  • 16:30–17:00 本堂解説
  • 17:30–18:00 仏画展示解説

新しく生まれ変わった三津寺の境内や庫裡の内覧と、本堂の仏様をご参拝いただけます。解説を聞きながらゆっくりとご覧いただけます。

11/28

落慶特別参拝

落慶特別参拝

  • 14:00–18:00
  • 3,000円
  • 14:30–15:00 本堂解説
  • 15:30–16:00 仏画展示解説
  • 16:30–17:00 本堂解説
  • 17:30–18:00 仏画展示解説

新しく生まれ変わった三津寺の境内や庫裡の内覧と、本堂の仏様をご参拝いただけます。解説を聞きながらゆっくりとご覧いただけます。

11/29

愛染護摩法要

落慶特別参拝 &愛染護摩法要

  • 16:00–20:00
  • 3,000円
  • 16:30–17:00 本堂解説
  • 17:30–18:00 仏画展示解説
  • 18:30–19:30 愛染護摩法要

お仕事帰りの方でもご参拝いただけるよう、少し遅い時間の落慶特別参拝となっております。またこの日は特別に、境内にお祀りする縁をつかさどる仏様 愛染明王様の前で護摩法要を行います。護摩木をお求めいただくと祈願文(項目)を書いて火の中に投げ入れ、愛染明王様に願いを伝えることができます。

護摩
古代インド言語 サンスクリット語の〈homa–ホーマ〉=〈供物をささげる〉を訳した言葉であり、火を焚きその中に供物を投げ入れ仏様にお供えすることで、仏さまとのご縁を感じそのご加護を願うインド伝来の密教の秘法です。

11/30

茶室

落慶特別参拝 &
御供茶法要・茶室開き

  • 14:00–18:00
  • 5,000円
  • 13:30– 受付開始
  • 14:00–15:00 御供茶法要
  • ※御供茶法要の後、受付順にお茶席にご案内させていただきます。
  • ※お茶席は17時最終受付となります。

新たな建物の一階には参拝者の方に気軽に一服してもらえるよう四畳半の茶室(椅子席あり)「遠離庵—おんりあん—」をしつらえました。本堂でご本尊十一面観音様にお抹茶を一服お供えする御供茶法要を行なった後、茶室にて美味しいお菓子と気軽なお茶を一服召し上がっていただけます。

12/1

落慶特別参拝

落慶特別参拝

  • 14:00–18:00
  • 3,000円
  • 14:30–15:00 本堂解説
  • 15:30–16:00 仏画展示解説
  • 16:30–17:00 本堂解説
  • 17:30–18:00 仏画展示解説

新しく生まれ変わった三津寺の境内や庫裡の内覧と、本堂の仏様をご参拝いただけます。解説を聞きながらゆっくりとご覧いただけます。

12/2

結縁灌頂

仏様との御縁結び結縁灌頂

  • 一座目 10:00–11:30
  • 二座目 11:30–13:00
  • 5,000円

結縁灌頂とは仏様とのご縁を結び(結縁)頭頂に智慧の水を注ぐ(灌頂)密教の神秘的な儀式です。三津寺の結縁灌頂ではどなたでも宗派を問わず参加でき、本堂に祀られる九躰の仏様の中から縁ある仏様を見つけて結縁いただけます。

  • ※結縁灌頂一座目、二座目のいずれに参加するかを決めてご予約ください。
  • ※結縁灌頂参加の方には結縁お守りを授与いたします。落慶特別参拝のお土産はありませんのでご了承ください。
  • ※本堂にて結縁灌頂を行うため、本堂内の参拝はできません。本堂の参拝をご希望の方は別途、特別参拝のチケットをお求めください。
福岡伸一先生

落慶特別参拝 & ゲストトーク
生物学者 福岡伸一先生

  • 14:00–18:00
  • 5,000円
  • 14:30–15:00 本堂解説
  • 15:30–16:00 仏画展示解説
  • 16:30–18:00 
    ゲストトーク:福岡伸一先生

落慶特別参拝に加え、分かりやすい言葉で生命の根源に迫る生物学者 福岡伸一先生をゲストにお招きする特別な1日。
先生の研究や万博に関するお話だけでなく、三津寺副住職とのクロストークでは、生物学・仏教の視点から「ワタシとは何か?」に迫ります。

福岡伸一
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。大阪・関西万博(EXPO 2025)テーマ事業「いのちを知る」プロデューサー。サントリー学芸賞を受賞し、88万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)など、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表。

12/3

結縁灌頂

仏様との御縁結び結縁灌頂

  • 一座目 10:00–11:30
  • 二座目 11:30–13:00
  • 5,000円

結縁灌頂とは仏様とのご縁を結び(結縁)頭頂に智慧の水を注ぐ(灌頂)密教の神秘的な儀式です。三津寺の結縁灌頂ではどなたでも宗派を問わず参加でき、本堂に祀られる九躰の仏様の中から縁ある仏様を見つけて結縁いただけます。

  • ※結縁灌頂一座目、二座目のいずれに参加するかを決めてご予約ください。
  • ※結縁灌頂参加の方には結縁お守りを授与いたします。落慶特別参拝のお土産はありませんのでご了承ください。
  • ※本堂にて結縁灌頂を行うため、本堂内の参拝はできません。本堂の参拝をご希望の方は別途、特別参拝のチケットをお求めください。
馬喰町バンド

落慶特別参拝 & ゲストライブ
馬喰町バンド・夜多羅

  • 14:00–18:00
  • 5,000円
  • 14:30–15:00 本堂解説
  • 15:30–16:00 仏画展示解説
  • 16:30–17:00 
    ゲストライブ:夜多羅(雅楽演奏)
  • 17:00–18:00 
    ゲストライブ:馬喰町バンド

落慶特別参拝に加え、“ゼロから始める民俗音楽”をコンセプトに多方面で活躍する馬喰町バンドさんをお招きする特別な1日。音楽と映像が作り出す何となく懐かしさも感じる世界観のライブは子どもも大人も一緒になって楽しめること間違いなし!今回落慶に合わせて作成いただいた三津寺のテーマソング「三津寺絵巻」も初披露します。また今回、夜多羅さんによる本格的な雅楽演奏もしていただけることになり、古典から現代音楽まで幅広い音楽をお楽しみいただけます。

馬喰町バンド
武 徹太郎・織田 洋介を中心に「ゼロから始める民俗音楽」をコンセプトに、古今東西のあらゆる芸術表現にルーツを求め、音と映像、紙芝居までを組み合わせた活動をしている。テレビ・舞台・アニメーションの企画にも活動の場を拡げている。
夜多羅(やたら)
「雅楽」は、平安時代に日本古来の音楽が中国を経由して伝わった音楽と融合して出来上がった世界最古のオーケストラと言われています。 使用される主な楽器のうち、笙は天から注ぐ「光」、篳篥は「地上の人の声」、龍笛は「天と地を駆け巡る龍の嘶き」と言われ、それらが合わさり天地空・森羅万象を現す音楽を奏でます。「夜多羅」の名前は大坂の楽人によって古来伝承されてきた夜多羅拍子(やたらびょうし)」と呼ばれる独特のポリリズムから由来しております。僧侶・巫女から大学講師、デザイナーや中学生まで多様な技術や得意技をもったメンバーが集り、様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションなど従来の枠にとらわれない自由で実験的な演奏形態を特徴としています。

※終了しました。

  • 2020年1月より解体が始まった三津寺の大改築工事ですが約4年の時を経て、2023年11月26日に完成いたしました。
  • 現在、ウェブサイトリニューアル準備中です。

アクセス

Access

七宝山大福院 三津寺

  • 〒542-0085
    大阪府大阪市中央区心斎橋筋2丁目7-12
  • Tel. 06-6211-1982
    (受付時間:午前9時–午後5時)
  • 参拝時間:9:00–17:00