三津寺について

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七宝山 大福院 三津寺

大阪・ミナミの観音さん

七宝山 大福院 三津寺(しっぽうざん だいふくいん みつてら)は、応神天皇を葬り奉った御墓所として、奈良時代の名僧・行基菩薩が楠を植えたのを始まりとし、のちに聖武天皇の勅命によって天平16年(744年)に行基菩薩が十一面観世音菩薩を安置した本堂を創建したことをもって開山とされています。また、七宝山という山号は、小松宮さまがお寺をご訪問された際に下賜されたものであります。

現在の本堂は、徳川時代末期 文化5年(1808年)に再建された建物であり、本尊の十一面観世音菩薩が中央に、脇には薬師如来・弘法大師が安置されています。この本堂は、昭和20年のB29による大空襲によって大阪市内が一面焼け野原と化したにもかかわらず、本尊の加護厚く、被弾はおろか、類焼さえも免れました。

三津寺の南東約徒歩5分の千日前には、松林庵(三津寺千日前墓地)があります。ここには、道頓堀を開削したとされる安井道頓や、浄瑠璃「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)で有名な三勝・半七の供養塔など、船場の著名商人や上方芸人の墓碑が数多く祀られていて、年中香煙の絶える間がありません。

三津寺 本堂内観

ご挨拶

三津寺の御本尊は「十一面観世音菩薩」です。「十一面観世音菩薩」は、あらゆる災難困難から人々を救うという請願を持っている仏様で十一の顔が頭の周りについており360度我々が何処にいても見守って頂けると言われています。逆に考えれば、皆様が十一面観世音菩薩の慈悲のお導きによりこのホームページにたどり着いたと言えるかもしれません。

真言密教では、仏様との出会いによって得る功徳を5色にたとえています。
5色とは、

青色(しょうしき)
悪しきものを
抑えること
黄色(おうしき)
自分を失わず
幸福ををもたらす
赤色(しゃくしき)
慈愛の心で
友情良縁をもたらす
黒色(こくしき)
迷いがなくなり
進むべき道が
開かれる心境
白色(びゃくしき)
困難災難を
克服する

三津寺のホームページにたどり着いた皆様は、本尊「十一面観世音菩薩」と5色の糸で結ばれたと考えます。どうぞ、三津寺ホームページから皆様の興味ある項目へお入りいただき、5色のこころを体得していただければと思います。

三津寺名誉住職 加賀哲郎